子ども未来局長へ要望書を手渡しました。 認可保育園「えくぼえくぼ」園長虐待事件
本日13時、福島県社会福祉士会は、福島県県庁において福島県弁護士会と記者会見を行いました。
その後、保健福祉部子ども未来局長に対して、下記「要望書」を手渡しましたので報告します。
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福島県知事 内堀雅雄 殿
認可保育園『すまいるえくぼ』(二本松市)における児童虐待事案に関する要望書
私たち福島県社会福祉士会は、社会福祉士資格を所持する720名の一般社団法人です。私たちは子どもから高齢者、障がい者、さらに貧困状態にある人々、犯罪を犯してしまった方や様々な依存症等などに悩む人々の福祉に関する相談援助等を生業としている専門職です。 特に、社会的に弱い立場の人々、少数者あるいは偏見や差別、排除された状態にある人々への権利擁護を主体とする活動を行っています。
この度、令和2年秋、認可保育園「すまいるえくぼ」(二本松市平石高田2丁目)で起きた児童虐待事案ついて、前園長の行為は児童福祉法、児童憲章の規定に抵触し、さらに子どもの発達と成長を疎外する生存権、人権・尊厳を侵害した行為、健やかに育つ自由権や幸福追求権など、憲法や子どもの権利条約にも違反する行為でした。
また、このような行為を目撃した住民からの通報があったにもかかわらず、行政介入が遅れ、子どもたちの犠牲も増加・拡大しました。これらの状況を踏まえ、私たち福島県社会福祉士会は、以下3点を要望します。
1 当初の通報から前園長逮捕までの期間が何故長引いたのかの原因究明
2 再発防止への積極的な取り組みを行うための第三者による検証委員会の設置
3 児童福祉施設職員への「不適切な保育の未然防止及び発生時の対応に関する 研修会」の実施
なお、第三者検証委員会の設置、さらに研修会の実施にあたりましては、当会は最大限の協力を惜しまず提供していく所存であります。
2021(令和3)年5月28日
一般社団法人福島県社会福祉士会 会 長 松 本 喜 一